【七星自伝/第9話】 ごめん。店長いねぇんだ

「でも、そう言えば、誰がお店やるの?」

と聞いたら、なんと

「あ、ごめん。

 お店をやらせる《店長》いねぇんだ。

 探したんだけど見つかんなかった。」

と、また衝撃的な事実を

突き付けられたのです。

「はぁ?!

 お前、話が違うよね!

 女の子も準備するって言ったし、

 店長も準備するって言ったし、

 ハコ以外は全部準備するって言ったじゃん!

 どうすんだよ!」

と、言うには言いましたけど、

店舗はできてるし、女の子は用意できたし、

あとは開店させるだけという所まで来て、

店長がいないと言うだけで

開店させなかったら、それこそ

1,000万円が水の泡と化してしまう。

じゃ~桐島がやれ って事ですが、

これにも問題があって、

そもそも、今現在もそうですが、

日本の法律では、風俗店は禁止です。

現在あるソープランドや風俗のお店は、

昔に許可が取れた物で

今現在、新規で風俗店をオープンさせる事は不可能です。

ただ、デリヘルだけは申請すれば、運営できるので、

お客さんは、自宅やラブホテルにデリヘル嬢を呼んでます。

ただ、やはり店舗型の方が圧倒的に儲かるので、

新規で風俗店をオープンさせたい人は、

違う人の名義でハコ「サービス用の部屋」を持つことで、

疑似的に、店舗型の風俗店を運営してました。

パチンコの景品交換所と同じ原理です。

なので、デリヘル運営者が、ハコ「サービス用の部屋」を準備するのは、

風営法で違反になります。

この二つが別々でないとダメなので、桐島はハコの店長はできません。

なんと、仕方なく私が自ら店長を

やる羽目になってしまいました。

当時の私は、

ナンパもしたことが無ければ、

風俗へ行ったことも興味も無かったので、

女の子をどう扱っていいのかも分からないし、

店長のやり方自体も全く分からなかったのです。

でも、店長をやらないことには

いけなくなってしまっていたので、

その日から関連するような

いろいろな店舗へ通って

店長学を必死に学んだのです。

この地方都市は

あのヤ○ザ養成学校のお膝元でもあるので、

関連するお店の多くは高校時代の同級生や先輩後輩が

経営していたりしたので、

みんな快く教えてくれたのが幸いでした。

詰め込みで店長学を頭に叩き込み、

見よう見真似でチラシを作ったりして

準備をして、早速開店するに至ったのですが、

また直ぐに事件に巻き込まれてしまったのです。

人生ではじめて、怖くておしっこを漏らしました。


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